※2022年8月1日より、ちゅるげーそばは「沖縄そば専門店まるち」に店名が変更されました。値段も数十円程度値上がりしています。ほぼ店名だけの変更との情報も有りますが、再訪できしだい内容を更新します。
中城村(なかぐすくそん)にとある築85年の”飾らない”古びた古民家がある。
入り口をくぐればそこは歴史に包まれた異空間。庭ではガジュマルやバナナの木を見ながら、幻想的な雰囲気で沖縄そばを楽しむことができる。
【特徴】ちゅるげーそばなかぐすく古民家は無料・割引サービス豊富な”飾らない”沖縄そば専門店
「ちゅるげーそばなかぐすく古民家」の特徴
- ”飾らない”沖縄の昔ながらの民家(古民家)
- 庭でガジュマル、バナナ、パパイヤなど沖縄の植物が楽しめる
- 麺とスープがそれぞれ3種類から選べる
- 「じゅーしー」が無料(沖縄の炊き込みご飯)
- お子様そばセット無料(1グループ3セットまで)
【店内】歴史に包まれた異空間で楽しむ沖縄そば
空港から東海岸向けに国道329号線を北上すること約50分。
ここ中城村(なかぐすくそん)は東側に位置し、栄えている西側の国道58号線沿いとは違い観光客が少ない地域。なので観光地化されていない沖縄が色濃く残る場所である。
お店の場所は安室奈美恵さんのラストステージである西側の「ぎのわん海浜公園(沖縄コンベンションセンター)」のちょうど反対側である。
中城村役場やサッカーのJリーグチームがキャンプをする「吉の浦公園(ごさまる陸上競技場など)」が近い。
車で走っていると、さとうきび畑や近代のコンクリート家屋や工場が立ち並ぶ通りに突然一軒の古民家現れる。
店名に「古民家」と付いている通り、昔ながらの沖縄の家だ。今では県内でもこういった伝統的な家屋は少なくなってきており貴重。
古民家といってもお洒落に着飾ったような古民家ではなく、昔のまんま今を生きている。
海が近く日頃の潮風や台風、年中熱い日差しに晒されているせいで看板はボロボロ。これも「ちゅるげーそば」の飾らない雰囲気を醸し出している。
小洒落た古民家の方が良い人にはあまりおすすめできない。本当に着飾らない昔のまんまの古民家なのだ。
敷地に入るとそこは85年前の沖縄がそのまんまである。
入り口にあるこのタンクも歴史を感じる。
さらに奥に進むと沖縄の伝統的な赤瓦屋根と木造の家屋が現れる。
庭にはパパイヤの木や沖縄三大名花の一つ「サンダンカ」、そして小さなバナナの木がお出迎え。
こういった沖縄の植物に囲まれながら沖縄そばを食べる事もできる。
バナナの木は次に沖縄に来る時にどのくらい成長しているかも楽しみにしてほしい。ウチナーンチュの僕でも都会育ちなので実際にバナナの実がなっているのを見ると結構感動する。
県外、それも都会から来た人ならなおさらだろう。
さらに奥に進むとガジュマルの木を眺めながら食事ができるテラスもある。より幻想的な異空間で一味違った沖縄が気軽に楽しめるのも「ちゅるげーそば」の魅力だ。
こういった植物に囲まれながら食べるも良し、店内で古民家を楽しみながら食べるも良し。
今回は店内に人が多かったので庭で食べることに。
【メニュー】麺もスープも各3種類から選べる
沖縄そばの種類はそこまで多くないが、一通り王道のメニューが揃っている。
沖縄そばの王道は以下の3つ。
- 沖縄そば(三枚肉のそば。三枚肉とは豚バラの煮付けの事。イメージは豚の角煮の薄切り。)
- ソーキそば(骨付きあばら肉(スペアリブ)のそば)
- テビチそば(豚足を煮付けたそば)
「ちゅるげーそば」は沖縄そばの麺とスープがそれぞれ3種類の中から選べるので、自分好みの沖縄そばにアレンジできる。
【麺の種類】
- 細麺
- 平麺
- 縮れ麺
【スープの種類】
- あっさり(県内鶏、豚、鰹節の3段仕込み)
- こってり(県内鶏、豚骨を長時間煮込む)
- 塩(沖縄の塩、県内鶏、昆布、カツオ)
個人的にはあっさりしたい時もあればこってりしたい時もある。その中間で楽しみたい時だってある。
麺も平麺で食べごたえを感じたい時もあれば、縮れ麺でスープと喉越しを味わいたい時もある。
だからこうして麺とスープが別々で選べるのは有り難い。
食後のデザートにはかき氷もある。
夏の沖縄のデザートといえばぜんざい(かき氷)だ。しかもおそばとセットなら割引されて200円で食べられる。
後にも出てくるが、「ちゅるげーそば」は何かとサービス精神旺盛だ。
今回注文したのは以下の4つ。
- 沖縄そば(中)650円
- ちゅるげーそば(テビチ、三枚肉、ソーキ)850円
- テビチそば(中)880円
- お子様そばセット0円(1グループ4セット目からは300円)
沖縄そば(中)650円:三枚肉のそば(豚バラの煮付け、豚の角煮)
まず、これはセットではない。
「ちゅるげーそば」はランチタイム(11~15時)にそば単品を頼んでもジューシーが無料で付いてくる。ジューシーとは沖縄の炊き込みご飯の事である。
沖縄そばの麺は細麺、スープは塩を選択。
細麺といっても飲食店やスーパーにある沖縄そばの一般的な麺のサイズで、細すぎるということはない。
沖縄そばの麺で有名な「亀浜」ほどの細さは無い。
細麺でもしっかりとコシがある、よくある沖縄そばの麺だ。
塩スープは濃くなくあっさりしていて、メニューに書いてあるようにまさに「シンプル・イズ・ベスト」な味。
塩スープの中身は沖縄の塩、県内鶏、昆布、カツオ。
三枚肉は硬さは一般的な硬さ。硬すぎず柔らかすぎずというところ。
味はしっかり奥まで染み込んでいて旨い。
とろけるお肉が好きな方はソーキそばがおすすめ。ちなみに次に紹介する「ちゅるげーそば」にもソーキが入っている。
沖縄の調味料、コーレーグースー(島とうがらしをいれた泡盛)もあるのでお好みで。味の変化が楽しめる。
(有名な「亀浜製麺所」の細麺で作った沖縄そば↓)
ちゅるげーそば850円:三枚肉、ソーキ、テビチの欲張りそば
「ちゅるげーそば」の麺は縮れ麺、スープはあっさりを選択。サイズはワンサイズなので選べないが、大人の男性でも満足できる量だ。
「ちゅるげーそば」は三枚肉とソーキとテビチの3種類の具が入った欲張りそばである。
3種類どれも食べたいという時、何を食べるか迷った時におすすめだ。
こういった欲張りなそばは他のお店でもよく見かけるので、三枚肉とソーキとテビチを全部味わってみたいという方はその都度チェックしてみるといい。
縮れ麺はモチモチしていてあっさりスープがよく絡む。
軟骨ソーキは軟骨までトロットロに煮込まれている。
テビチそば(中)880円:豚足の煮付けのそば
テビチそばの麺は平麺、スープはあっさりを選択。
麺は平麺でも中平麺。そこまで幅が広いわけではない。しかし厚みはあるので歯ごたえ、食べごたえは十分な麺である。
テビチは肉どころか骨まで噛み砕けるほどトロットロでよく煮込まれている。
沖縄のおばーが目の前でテビチの骨までガリガリ食べている。沖縄のおばー強し。
お子様そばセット無料:シンプルな沖縄そばとジューシー(1グループ3セットまで)
お子様そばセットは無料だからあまり期待はせずに待っていた。
だがしかし、来たのはこの量である。子供向けだからといって決して少なくない。大人の女性ならこれで十分という方もいるくらいの量だ。
大人のそばでいえば小サイズくらいはある。
しかもこれが1グループ3セットまで無料というから驚く。ちゅるげーそばのサービス精神旺盛というのがお分かり戴けただろう。
麺やスープは決まっているため選ぶことはできないが、沖縄そばの三枚肉が無いバージョンのようだ。
そばの具がなくても、ジューシーまで付いて3セットまで無料だなんてサービスしすぎだろう。
ジューシー180円(ランチタイム無料):沖縄の炊き込みご飯
沖縄そばのお供といえばジューシーである。
ちゅるげーそばのジューシーはパラパラのあっさり、薄すぎず濃すぎず丁度良い味付け。
具はネギ、ひじき、昆布、たけのこ(?)などが入っている。
個人的にはねっとりしたジューシーよりもパラパラな方が好きだ。
他にもランチタイムに無料でジューシーを提供しているお店はあるが、具なし薄味というケースも少なくないだけに、このクオリティで無料なのは嬉しい。
黒蜜ぜんざい350円、かき氷300円:そば注文で200円に割引
沖縄の夏のデザートといえばぜんざいやかき氷である。
味は黒糖ぜんざいは黒糖が濃く、かき氷は言うまでもなくシロップの美味しさだ。
ぜんざいやかき氷の専門店のような迫力はないが値段相応だろう。しかもおそばと一緒ならたった200円でこれらが食べられる。
ここでもちゅるげーそばのサービス精神旺盛な一面が見えた。
夏の沖縄でぜんざい・かき氷は欠かせない一品だ。
「ちゅるげー」の意味
ところで「ちゅるげーそば」の「ちゅるげー」とはどういう意味か疑問に思っている人も多いだろう。
答えは「天然パーマ」の事である。
どうやらオーナーが天然パーマらしい。僕も天パーなのでちょっと親近感が湧いてきた。
ちゅるげーそばグッズ
ちゅるげーそばでは以下のサイトで色んな沖縄そばやTシャツを販売している。
サイトは姉妹店の宜野湾そばになっている。
ちゅるげーそばTシャツを県外で着て歩けば、 ウチナーンチュ (沖縄人)や沖縄好きの人がすぐに気づく。アイコンタクトで沖縄好きを共有できるやもしれない。
オリオンビールなどメジャーなTシャツも良いが、「ちゅるげーそば」という摩訶不思議な文字が入ったTシャツは沖縄旅行土産の中でもレア中のレアだろう。
【地図】ちゅるげーそば
ちゅるげーそば なかぐすく 古民家
ちゅるげーそばにはいくつか姉妹店がある。これは「ちゅるげーそば なかぐすく 古民家」の地図だ。
「ちゅるげーそば なかぐすく 古民家」は県内でも人気店なのでランチタイムは混む。
要注意だ。
姉妹店
どの店舗も「ちゅるげーそば なかぐすく 古民家」とは建物やメニューなど若干異なるので気になる方は事前に確認してほしい。
- 沖縄そば専門店 ちゅるげーそば琉大北口店(なかぐすく古民家から近い)
- 沖縄そば専門店 宜野湾そば(ここもなかぐすく古民家から近い)
- 沖縄そば専門店 まるち(南城市。斎場御嶽、あざまサンサンビーチ、知念岬近く)
まとめ
今回は沖縄そば専門店の中でも、人気の「ちゅるげーそば なかぐすく 古民家」を紹介した。
沖縄の飾らない古民家で歴史や植物に囲まれたい空間で食べる沖縄そばはまた一味違う。沖縄旅行では是非一度は行って欲しいお店である。
ちゅるげーそばはサービス精神も旺盛なのでお財布にも優しい。特に子連れの旅行者にはおすすめしたい。
沖縄でしか味わえない異空間と沖縄そばを是非ご堪能あれ。
以上、沖縄そば専門店「ちゅるげーそばなかぐすく古民家」のおすそわけでした。
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